職員同士の日頃の会話でも接遇を意識する

2025.07.22

職員同士の会話でも意識しよう

習慣化の重要性

習慣化とは、ある行動を繰り返し行ううちに、無意識に自然とできるようになることです。意識して行動を繰り返すことで、脳に新しい行動パターンが作られ、その行動が自動化されます。これは、自転車に乗る、歯を磨くといった日常的な動作から、勉強や仕事における複雑な作業まで、あらゆる場面で起こります。
習慣化は、クセをつけることと同じです。意識せずに自然とできるようになるまでには、ある程度の時間と努力が必要です。介護現場の接遇においても、最初は笑顔で挨拶をする、相手の目を見て話す、といった基本的な動作も意識的に行う必要があります。しかし、繰り返し意識的に行うことで、面倒だと感じることなく自然にできるようになります。これは習慣化によるものです。やり続けたいことを意識的に習慣づけることで、脳にその行動パターンが定着し、その先の自分の行動をコントロールしやすくなります。つまり、目標達成のためにはまず「意識」して行動し、それを「習慣化」することが重要なのです。

習慣化の重要性

職場でできる丁寧なやり取り

介護の職場で働く職員同士が、互いに敬意を持って接することは、質の高い介護サービスを提供する上で欠かせません。職員同士のコミュニケーションにおいても、接遇を意識することで職場の雰囲気は大きく変わります。
同僚に仕事を依頼する際、「これやっておいて」と指示するよりも、「◯◯さん、お疲れさまです。◯◯さんのトイレ介助をお願いします」と伝える方が互いに気持ちよく過ごせます。依頼する際の名前の明示、労いの言葉、具体的な依頼内容は、相手への敬意を表すだけでなく、誤解を防ぎスムーズな連携が可能になります。話しかけられる側も気持ちよく引き受けることができ、依頼された介助をより丁寧に実践できるようになるでしょう。

職場でできる丁寧なやり取り

チームワークも良くなる

利用者への接遇を改善、定着させるためには、前述したようにまず職員間の接遇や会話を丁寧に行うことから始めることも効果的です。職員同士が気持ちの良いコミュニケーションを心がけることで、職場の雰囲気そのものが良い方向に変わっていきます。職員同士できちんと挨拶をする、相手の目を見て話す、感謝の気持ちを伝えるなど基本的なことを意識的に行うだけでも、職場の人間関係は大きく改善されます。職員が互いに思いやりの気持ちを持って接するようになれば、自然とチームワークも向上するでしょう。
職員間の良好なコミュニケーションは、業務の連携をスムーズにするだけでなく、互いに助け合う雰囲気を醸成します。困った時に相談しやすい環境が整えば、一人で抱え込むことなく、チーム全体で課題を解決できるようになるものです。こうしたポジティブな変化は、最終的に利用者に対する接遇の向上に繋がります。さらに、施設全体の雰囲気も明るくなり、利用者もより快適に過ごせるようになるはずです。

チームワークも良くなる

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